視点6 / 回遊動線と心地よい場所

風景を愛で、安全安心快適に巡る動線と空間のネットワークをつくる

回遊動線と心地よい場所

 清水港及び周辺で市民利用が進む鍵は公共交通です。路線バスと水上バスに加えてミニバスや小型車両、自動運転やオンデマンドの活用、臨港地区の土地利用転換とセットで公共交通専用レーンの整備も考えられます。  臨港地区の市民利用は段階的です。低未利用地や水辺の空間整備とともに、産業景観や休日利用など、港への親しみを増す仕掛けも必要です。清水の魅力、水辺の近さを減じないよう、安全確保の上、過剰整備は避けるべきです。  清水港及び周辺の回遊性を高めるには、臨港地区と後背市街地の境目、「し」の字が重要です(右図参照)。清水駅東口〜袖師〜興津地区では清見潟公園につながるよう臨港道路沿いの埠頭根元や船溜まりに、江尻〜日の出〜富士見〜折戸〜三保地区では清水港跡に、緑道をつなげると効果的です。  駿河湾の海上交通網の充実にも期待されます。清水港をハブにして、駿河湾沿岸から海上に至る広域に回遊動線も形成できます。

課題と可能性の検討

1)グリーンインフラとモビリティで臨港地区と後背市街地を縫合する

①【清水駅東口~三保】清水港線跡の歩行者兼自転車道の断続部分をつなぐ(長軸)。清水港線跡から水際や三保自転車道へのアクセス向上(短軸)。
②【清水駅東口~興津】埠頭の根本、臨港道路沿いに歩道・自転車道付き緑地帯を連続的に整備し、内陸側の新庁舎周辺の緑化や清見潟公園とペアで臨港道路の両側を緑で縁取る。
③ミニバスや次世代小型モビリティ(自動小型EV等)を運行する。江尻や日の出地区など市民空間を広く実現する地区では回遊運転を実験してみる。
④水上バスと遊覧船の拡充を検討する(清水港内全域と巴川)。
⑤臨港道路など産業用だった大型インフラを市民用に転用・再編する。
⑥清水の魅力を減ずるような埋立や過剰整備を避ける。

2)産業と市民が共存できる心地よい場所

①隣接と相互利用
②アクセス
③産業施設の転用
④土地利用転換
⑤水際と水面の活用
⑥見る・見せる
⑦産業遺構の保存活用
⑧インフラ・リノベーション

3)清水港をハブとした駿河湾沿岸・海上の回遊動線形成

①フェリー航路の充実
②船とサイクリング等のコラボ
③港間の情報共有